夏季休暇児童赤色空軍情報通信相談 (2021夏)


#夏季休暇児童赤色空軍情報通信相談 とは、リーリヤスキーがTwitterにて急遽思い立ち始めた企画である。

名前から想像の付く通り、某長期休みの際に子どもたちが科学を含む様々なジャンルについて専門家の方々に電話にて相談をするラジオ番組をパク……もといインスパイアされた企画である。

この年は五輪をやるため中止となり、それによりWebで有志が開催するというツイートを見て、「なんとなくやってみたら面白いかな。普段見てくれてる人たちとの交流にもなったりするかな。リプとかだと質問もし辛いしな。よーし」となり、見切り発車で始まったのであった。

今はフォームを閉じているのだが、こんな感じのフォームを用意していた。上のタイトルが実際の企画名と違うが、これは当初考えてたタイトルで、後からタイトルを変えると色々変わってしまうかもしれない……と思い一旦そのままにしたもの。今思うと別に変えても良かったのかもしれない……。

さて、募集した質問だが、正直想定よりだいぶ来た。5・6件も来ればいい方だと思っていたので。

全てを十分に答えられたとは言えないのだが、この2021年夏時点で (一部は調査をした上で) の回答はしたつもりである。不十分だと感じているもののいくつかは、今後また調べたい、分かり次第ツイートなり記事にしたいと思っている。気長に待っていただければと思う。

募集はGoogleフォームで、回答はTwitter上にてツイートを連投して行った。全てのツイートを埋め込むと読みづらいので、先頭の質問文ツイートを掲載していこうと思う。補足やコメントも添えつつ。


【質問1】

「ソ連のモータージェット機って結局どうなの?(雑」

ツイートで回答と書いたのだが、ちょうど直前にモータージェット (VRDK) についての記事を書いていたところだったので、この質問だけはそちらの記事をもって回答としている。

VRDKについてはこちら


【質問2】

「ソ連大戦機が現存数少ないのなぜ?」

これはちょっと意外と感じた質問の一つであった。でも確かにこれも『ソ連機』の話である。

今思うと、米英の機体に現存機が多いのは、民間への放出があった事も影響してるのではないかと。ソ連は少なくとも戦闘機や爆撃機をそうすることは無いだろうし……。というプチ補足。

 


【質問3】

「一番強いソ連の戦闘機ってなんですか?」

Yak-9Uをどう扱うか、いまだに結論が出ていない。スペックとしてはYak-3より優れるのだが……VK-107の欠点が……。


【質問4】

「我輩のメッサーシュミットやシュヴァルべより優れた機体を教えてくれ」

何を基準として優劣を判断すべきか。質問3と同じく難しい質問だ。自分なりに答えてみたのだが、満足いただけたかどうか。


【質問5】

「ソ連軍で鹵獲された航空機の運用と逆にドイツ軍などで鹵獲されたソ連機の運用について教えてください」

鹵獲機の運用は、フィンランドのLaGG-3やらルーマニアの鹵獲アグレッサーやらを既に記事にして、あとはチェコスロヴァキアから接収したライセンス生産機を運用していた話を書いたりしたが、その他にドイツ空軍が運用したという話は知らなかった。この質問の為にいくらか調査をし、新たに知った話も多く、なかなか良い刺激になった。

あと一度流し読みしてそのままにしていた『Foreign Planes in the service of the Luftwaffe』という本が少し参考になったりなどした。遠くないうちに蔵書コーナーに書き加えたいところ。


【質問6】

「ノモンハン、満州侵攻でソビエト側が鹵獲した日本軍機はどの様になったのですか?」

九六艦戦, 九五戦, 九七戦辺りが鹵獲され、空軍研究所 (NII VVS) で試験を受けていたのは以前から知っていたが、詳細な試験評価までは読めておらず、また対日参戦後に鹵獲された機体のことは全く未知だったので、この質問はなかなか手ごわく、また結構な刺激となった。

これだけで記事になりそうな内容なのだが、クロスチェック等掛けたりしたいので、もう少し後になりそうだ。


【質問7】(ツイートでは間違えて6としている)

「影が薄いSu9」

スホーイの開発した第1世代ジェット機、初代Su-9のことを知りたいのだろうと思いツイートした。

回答にぶら下げて書いた「Me262と似ているせいで~」という話は、今でも正直疑問なのだが、何かしら裏付けのある話なのだろうか。(駄っ作機に書かれてるらしい?)

ターボジェット戦闘機など当時の最重要な航空機の筈だ。40年頃の新型戦闘機開発においては口を出したこともあるスターリンが、実機が出来上がるまで図面すら見ない筈もないだろうし、そして見れば早々にやめさせると思うのだが……。

有力な情報をお持ちの方はリプライでもなんでもよいので、提供を願いたい。


【質問8】

「ソ連機は機動力で優れていることで有名ですが、横方向の旋回性能、つまりローリングについてはどうだったのでしょう?」

これは回答不十分だなぁと感じているものの一つだ。しかしいまだに分からないので、もうしばらく掛かりそうだ。

2021年夏当時のリーリヤスキーが、持ちうる情報全てをもって、分からないなりに頑張って書いているので、興味があれば連なるツイート群を読んでみて欲しい。

 


【質問9】

「過冷却防止用シャッターが装備されていなかったソ連空冷レシプロ機やレンドリース機は、どのようにして過冷却対策を行っていたのかを教えていただけますでしょうか」

過冷却防止のはなし、これも意外な質問でした。回答にすべて書いたので補足はなし。


【質問10】

「ドイツ及び同盟枢軸国、日本及び満州降伏後に大量に手に入ったであろう各国の飛行機をソビエトはどの様に扱い、処分したのですか?」

これは質問5・6辺りと被るところがあるので、大体そちらを参照……。


【質問11・12】

「どうして戦車みたいに面白航空機をたくさん作らないの?」

 

「リヒャルト・フォークト博士が作った飛行機みたいなトンデモ飛行機があれば知りたい」

面白機体・トンデモ機体についての質問だったので、最後にまとめて回答。自分なりに見た目や機構が面白い機体を答えたつもり。

 


質問と回答は以上である。上にも書いたが、想像以上に質問が届き、大変驚くと同時に嬉しく、そして苦しんだ (それが面白かったのだが) 。

質問してくださったり、質問はしていないが回答など読んでくださった方々には感謝である。

 

同じ企画かはともかく、またこういう募集する系のはやってみたいなぁと思いました。へへ


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